バ ゲ ル ハ ー ト の モ ス ク 都 市    

有 能 な 将 軍   ハ ー ン ・ ジ ャ ハ ー ン に よ る   デ ル タ 地 帯 の  数 々 の モ ス ク

ガンジス川とプラフマプトラ川でできた河口付近に、バーゲルハトという地域がある。
デルタ地帯になっていて、イスラムの廃墟が転々と見られる。

15世紀のはじめ、トルコの将軍であるハーン・ジャハーン・アリーは、家来とともに新都市を作った。
洪水や竜巻やサイクロンなどの猛威に立ち向かいながら、彼は数年で数々の見事なモスクを作り上げた。その数は360もあり、この場所が「モスク都市」と呼ばれる理由だ。
水路などもある都市の構造は、優れた能力だということを現している。
この繁栄は、18世紀まで続く。

モスクの中でも、最大規模のものが、サイト・グンバト・モスクである。
「60のドーム」という意味のこのモスクは、横48メートル、たては32メートルで、面積は1500平方キロメートルにもなる。
ベンガル湾に近く、レンガで造られているため、塩害に激しいこの地域。
このモスクは雨水をすばやく落下させるために屋根を丸いドームにしている。

1985年に登録された。

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