平 遥 古 城    

奇 妙 な 亀 の 形 の 門   明 の 実 物 資 料

平遥は、明の時代の実物資料のような場所である。
中国の都市は城壁で囲まれていたが、現在では西安、興城等のいくつかの都市を除いて現存する都市は少ない。
平遥古城は、その内の一つであり街を丸ごと囲む城壁、そして商店。
そこでは今も4万人の人々が昔ながらの生活を続けている。

平遥の古城壁は山西省平遥県の県都にあり、周朝(ほぼ前11世紀〜紀元前256年)に築造され、明の洪武三年(1370年)に拡張され、二千余年の歴史がある。

町を囲む城壁は全長6.4km、高さ8〜12m、壁上部の幅が3〜5mあり、4mの壕がめぐらされる。
外側の表面は煉瓦によって作られ、頂部が凸凹していて、馬面と呼ばれる72ヶ所の張り出しが造られている。
その上には敵に襲われても身を隠しながら矢を打てるというものが建てられている。
内側は「版築」という特別な技術によって築く。馬を駆け上がらせるためのスロープもある。

東西南北に6つの門があり、東西が二つずつ、南北に一つずつある。
おかしなことに、南北2つの門が頭と尾、東西の4つの門は足、そして南北の内側の二つの門により、亀が首を外に伸ばしているように見える。

1997年に登録された。

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