明 ・ 清 朝 の 皇 宮    

皇 帝 の 住 む 、 世 界 最 大 の 木 造 建 築

中国といわれると、いちばん最初に出てくるほど有名な、宮殿である。
現在、「もとの宮城」という意味で、故宮とよばれている、かつての、紫禁城である。
大きさは、東西におよそ760m、南北におよそ960mにのび、面積は72万uで、
世界でもっとも大きな宮殿である。
周りは、高さ10mの塀に囲まれ、そのまた向こうに、幅50mの堀に囲まれている。
敷地内には、全部で70以上あるという。

紫禁城という名は、古代中国の天文学においての北極星を示す「紫微垣(しびえん)」の「紫」と、一般の人が近寄れない場所という意味で「禁」をあわせたものである。

明と清、全部で24人の皇帝が、およそ500年にわたって、この紫禁城で、国を治めた。
紫禁城の敷地内では、すべての建物が左右対称になるように配置してある。
また、南北、2つに分け、南を「外朝」北を「内廷」とよぶ。
南の「外朝」は、一般的に、公的の場、北の「内廷」は、私的な場とわけられていた。

現在、紫禁城は、故宮博物院として、中国でもっとも大きい博物館として、一般公開されている。

1987年に登録された。

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