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莫高窟(ばっこうくつ:モーカオクー)は、中国三大石窟の1つであり、世界最大の石窟寺院である。
全長1618mに492もの石窟が築かれており、その壁と天井は、色鮮やかな壁画で埋め尽くされている。
その壁画を、すべてあわせると、面積が、45000uになり、中国の中でも大きなものの1つであるという。
壁画は、本生譚(ほんじょうたん:別名ジャータカ)という、釈迦が菩薩であったときの善い行いを集めた
ものや、インド仏教がテーマである。
しかし、風景や着ている物は、中国風になっている。
また、石窟においては、一番大きな石窟の高さは、およそ40mになるのだが、一番小さなものの高さは、およそ30cmしかない。
どうやって発見されたかというと、1900年、この石窟に住んでいた道教の僧、道士である、
王円ロク(おうえんろく)という人物が、タバコを吸っていたところ、煙が、隙間に吸い込まれていった。
そこで、通路にあった土砂を取り除いたところ、洞があり、およそ5万点以上の本や仏画が納められて
いたのだという。
現在、そのものは、世界各国の探検隊によって国外に持ち出されてしまっている。
1987年に登録された。
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