| ■ ■ ■ | 蘇 州 古 典 庭 園 | ■ ■ ■ |
埋 め 尽 く さ れ た 庭 園 は い く つ も の 時 代 風 景 を 現 す
| 蘇州は、長江の南の三角州・・・デルタ地帯にある。 西には大湖、東には上海があり、中国の有名な歴史地区として名をはせる。 紀元前5世紀、呉王闔閭(こうりょ)が周囲25キロにも及ぶ城壁を、蘇州に築き上げた。 その後、闔閭は、越王勾践(こうせん)に敗れるが、死ぬ前に、闔閭は息子の夫差(ふさ)に、この敵を討つようにと継げた。 夫差はその後父の遺言どおり復習の機会を待ち、勾践は会稽山で敵に包囲されてしまった。 しかし、夫差は命乞いをしてくる彼を殺しはせず、結局好機を待っていた勾践が勝利する。 この地は、長い間庭園が造られてきた。 それも、この地が太湖石をたくさん産出するため、役人や商人が庭園をつくって享受する格好の地である。 大湖石とは石灰質で、酸性の湖水によって、いろいろと形の不思議なものが多い。 様々な時代を生きた蘇州にある庭園は、その時代ごとに異なった姿であり、その時代風景をかもしだす。 この地を訪れたマルコ・ポーロは、その繁栄ぶりに驚いたという。 蘇州の四大名園と呼ばれるのが滄浪亭、獅子林、拙政園、留園である。 中でも拙政園は5ヘクタールの面積を持ち、池はハスの葉で埋め尽くされる蘇州最大の庭園である。 1997年に登録された。 |