エ ル サ レ ム 旧 市 街 と そ の 城 壁    

イ ス ラ ム の 聖 地   同 時 に キ リ ス ト へ の 巡 礼 の 地

エルサレム旧市街地は城壁に囲まれており、入城するには7つの門を利用することになる。(黄金門は閉鎖されている。)すべての門には歴史的価値があり、戦争などの残り香を漂わせている。
門は、シオン門、ヤッフォ 門、新門、ダマスカス門、ヘロデ門、ステパノ 門(ライオン門)、黄金門、糞門がある。
ダマスカス門は、イスラム教徒のもっとも主要な門であり、 ライオンのレリーフの入ったライオン門は、この門の外で聖人ステファノが殉死したというキリスト教の伝承にちなみ、ステパノ門と呼ばれている。
現在閉鎖されている黄金門は、ユダヤ教では『終末の日』に救世主がこの門を通って神殿に入城すると信じられている。それを阻止するため、イスラム教徒は石と漆喰で門を塗り固めてしまった。
他にも聖墳墓教会、マホメットが昇天した、またアブラハムがこの遺作を生贄に捧げようとしたといわれる,モリヤの石と呼ばれる大きな岩がある岩のドーム 、嘆きの壁もある。

また、この地はキリストにとてもゆかりのある土地であり、昇天教会は、イエスはここから空に昇っていき、そしてまもなく世界を救うためにこの同じ場所に降臨すると伝えられている。
鶏鳴教会は、キリストの弟子であるペトロが、イエスが「お前は私を3度知らないというだろう」という予言の後、自己保身のため「私はイエスを知らない」と予言のとおりに言ってしまった後、ここで鶏が鳴いたといわれている。
嘆きの壁の脇を抜けてしばらくすると、ヴィア・ドロローサと呼ばれるイエスが十字架を担いで歩いた道にぶつかる。その道のりには、ステーションという14のポイントがあり、キリスト教徒にとって最も大切な巡礼の道となっている。

1981年に登録された。

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