シ バ ー ム の 旧 城 壁 市 街    

高 層 建 築 の   別 名 摩 天 楼 都 市

イエメンの渓谷(ワディ)、一帯の砂漠地帯の中に、シバームはある。
シバームは別名「摩天楼都市」、又は「蜃気楼都市」。

豊かなイエメンも、西部一帯は砂漠地帯になっている。その地域のワディ(渓谷)の中に何百年も前から築き上げられた都市シバームがある。このシバーム、別名は「摩天楼都市」。石やレンガでできた8階建てとかの高層ビルが空高くそびえていて、砂漠を渡るキャラバンが見たら、きっと摩天楼の蜃気楼だと勘違いしてしまうだろう。だからシバームのもう一つの呼び名は「蜃気楼都市」。
レンガを重ねた高層建築から、その名がついたといわれる。

シバームは、かつてハダラマート王国の首都だった。
アラビアの交通ルートを基本とし、乳香(香料)を沢山運んだという。

シバームの高層建築は、8世紀ごろから始まり、何度も打撃を受けてきた。主に洪水がそれに当たる。
日干ししたレンガの修復に乗り出そうとするが、住民はそれを反対し、計画は中断されているという。

1982年に登録された。

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