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プランバナン寺院群は、850年ごろ、古マタラム王国によって建てられた。古マタラム王国は、ヒンドゥー教の王国のため、プランバナン寺院はヒンドゥー教の三大主神、シヴァ神、ブラフマー神、ヴィシュヌ神、を祀っている。
シヴァ神は、破壊神であり、また創造主でもある神。
ブラフマー神は、インド神話における最高神。
ヴィシュヌ神は宇宙維持・世界救済の神。 である。
プランバナンは、"ロロ・ジョングラン"「すらりとした姫」ともいわれ、ジャワ建設の最高傑作とされる。
プランバナン寺院群には、外苑、中苑、内苑があり、内苑の中心にシヴァ堂、左右にブラフマー堂とヴィシュヌ堂がある。
シヴァ堂の高さはおよそ47m、塔の外側にある回廊の壁画には、インド2大叙事詩のひとつである"ラーマーヤナ"「ラーマの行程」の物語が42面にわたって彫られている。「ラーマ−ヤナ」とは、現在のヒンドゥー教の聖典であり、ヴァシュナ神の化身である、ラーマという王子が魔王ラーヴァナから愛妃シータを救出する物語である。
ブラフマー堂とヴィシュヌ堂の高さは、23mである。
プランバナン寺院群は、石を垂直に積み重ねただけのために、1549年に起こった地震のせいで崩壊し、瓦礫の山となった。しかし、1937年から修復工事が始まり、現在はほぼ終わっている。
1991年に登録された。
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