エ レ フ ァ ン タ 石 窟 群    

シ ヴ ァ 神 の 多 様 な 姿 が 彫 ら れ た   見 事 な 石 窟

エレファンタ石窟群は、ムンバイ(旧名ボンベイ)から北東、ムンバイ湾の小さな島、エレファンタ島にある。
そこは、古代ヒンドゥー教の寺院遺跡である。

エレファンタという名前は、もちろんエレファント・・・ゾウというものが深くつながっている。
この地を占領したポルトガル人が、島にあった巨大な石彫りの像を見て、エレファンタと名づけたというのである。
この石の像は、一度大破されたが復元され、今ではムンバイにある。

エレファンタの石窟群が彫られたのは5世紀半ば。石窟は全部で7つあり、完成されたものばかりではない。未完成のものも見られる。
すべてシヴァ神を祀るために造られ、年月の中で大破してしまった石窟の中で一番保存状態がいいのが第一窟である。
第一窟は海岸から100段以上の階段を上がったところにあり、シヴァ神のさまざまな姿を見ることができる。
石窟自体は高さ6メートル、広さは40平方メートルにもおよび、とても掘り出されたとは思えない。
それを支えるのは、太い石柱であり、約20本ある。
置く壁には5.5メートルの見事なシヴァ神、そしてブラフマ神、ヴィシュヌ神も見られる。

1987年に登録された。

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