コ ナ ー ラ ク の 太 陽 神 寺 院    

太 陽 神 を 拝 む   神 殿 は   巧 妙 な 彫 刻 が 飾 る

インドの中心より、最東に、コナーラクの太陽神寺院はある。
ベンガル湾岸の森林に囲まれ、いかにも遺産、という雰囲気をかもし出す。

まず目に付くのは12個ずつついている車輪。
直径2.5メートルもある巨大な車輪は、8本の「輻(や)」といわれる車輪止めがある。
その輻に描かれた彫刻。それは1周で人の24時間の営みを表す。
車輪のついた基壇にも、見事な装飾彫刻がなされている。

幅165メートル、奥行き265メートルの広大な敷地の中の基壇。東から西にはジャガモハン、後ろにはデウルがある。
この名の由来は、ヒンドゥー教寺院の本殿では、本殿をデウル、拝殿をジャガハモンというからだ。

ジャガモハンというのは、ピラミッドのような3層の屋根を持ち、高さが38メートルもある。
デウルはすでに崩壊していて残ってはいないが、60メートル以上はあったと推測されている。
崩壊の原因は、もともと未完成であったこと、強度がもろかったことなどが上げられる。しかし、本当のことは定かではない。
唯一残されたデウルの南、北、西の側面には太陽神であるスーリヤが刻まれている。
従者を従え、足元には馬の姿も見られる。


1984年に登録された。

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