タ ン ジ ャ ヴ ー ル の ブ リ ハ デ ィ ー シ ュ ワ ラ 寺 院    

自 ら の 力 を 見 せ 付 け る   壮 大 な 寺 院

インドの南、チェンナイから南西に約300キロ行ったところに、巨大な寺院がある。

チョーラ王朝は10世紀ごろから徐々にその勢力を広げていった。
11世紀、新首都としたタンジャーヴールに財力をつぎ込んで作り上げたのが、ブリハディーシュワラ寺院である。

当時、寺院というのはヒンドゥー教にとって欠かせないものであった。
自分の領土を拡大すればするほど、王は敗れた国の文化を取り入れ、より壮大な寺院を首都に造り、シヴァ神にささげた。
それが、自らの偉大さを誇示する方法のひとつだったのである。

シヴァ神にささげられたこの寺院は、約2万9000平方メートル。
基壇は幅76メートル、奥行きは152メートルにもおよび、その上にナンディ(聖牛)堂や拝殿、前殿、本殿が並ぶ。
ナンディ堂にある聖牛は、長さ約6メートル、高さは4メートルで、それはインド最大といわれる。

1987年に登録された。

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