| ■ ■ ■ | ハ ト ラ 遺 跡 | ■ ■ ■ |
文 化 の 混 合 今 は 無 き パ ル テ ィ ア 帝 国 の 遺 跡
| ハトラ遺跡は、イラク北部にあるワディ・タルタルの砂漠にあるパルティア帝国時代の遺跡。 パルティア帝国とは、古代イランの王国で、パルティア地方に住んでいたパルニ族の王、アルケサスが建国した。 アルケサス朝とも呼ばれている。最初、ニサにおかれた首都は、後にクテシフォンに移った。紀元前2世紀ごろ、領土はユーフラテス川周辺から、インド西部に当たるまで広がっていたが、遊牧民の侵入や、国内での反乱、王室での内紛、そしてササン朝の攻撃により滅亡してしまう。 1951年以来、発掘と復元が行われている。 2重の円形の城壁と堀によって防御され,5つの正門をもっている。 都市の中央には広場があり、その奥にある宮神殿には、8つのドームがある。 ほかに宮殿、神殿、住居などもあるが、主要とする建造物は、切り石積みの構造物であった。 城壁内のいたるところでは、池があり、飲料用として使われたと考えられる。 出土遺物は、神像や人物像が多く、アラム語で刻まれるものもある。 これらの遺物は最初のアラブ人の文化,アッシリアの文化,ヘレニズム文化の多彩な文化の現れである。 1985年に登録された。 |