法 隆 寺 地 域 の 仏 教 建 造 物    

世 界 最 古 の 木 造 建 築

607年、推古天皇と聖徳太子が、用明天皇の病を治すために建てたといわれている。

法隆寺
 607年、聖徳太子と推古天皇が創建した。
 現存する世界で最も古い木造建築である。
 金堂の高さの2倍になるように設計された、32mある法隆寺の五重塔は、
 1300年前に完成された、日本最古の塔で、樹齢2000年のヒノキを使って出来ている。
 金堂の柱は、胴が膨らんだ「エンタシス」といわれる、古代ギリシャの建築にみられる様式である。
 八角円堂の中でも、最も古い、夢殿は、739年に建てられた。
 金堂内にある、釈迦三尊像や百済観音、玉虫厨子などは国宝や需要文化財となっている。

法起寺
 638年、福亮僧正(フクリョウソウジョウ)によって、金堂が建立された。
 706年には、三重塔が完成した。日本でもっとも古く、もっとも大きな三重塔である。

法輪寺
 622年、聖徳太子の発願で建立された。
 飛鳥仏や十一面観音立像、弥勒菩薩立像などが、今でも、多く、残されている。
 斑鳩三名塔の一つである、三重塔(3名塔の他には、法隆寺五重塔、法起寺三重塔である。)
 は、1944年、落雷で焼失してしまったが、1975年に再建された。

中宮寺
 聖徳太子が、母、穴穂部間人(アナホベノハシビト)皇后のために建てた、中宮(ナカミヤ)を、
 621年に寺としたものである。
 鎌倉時代に信女、比丘尼によって復興された。
 本尊にある弥勒菩薩(如意輪観音)は、半跏思惟像の中で、もっとも優美な菩薩像といわれる。
 刺繍「天寿国繍帳」は、聖徳太子の妃、橘太郎女(タチバナノタロウメ)が作らせた、
 日本で最も古い刺繍である。

1993年に登録された。

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