|
厳島神社は12世紀に時の権力者である平清盛によってつくられた。
構成は、平安時代の寝殿造りの様式を取り入れ、海の上に浮かぶような形で建てられ、平安時代の代表的な資産のひとつとなっている。
厳島神社の社殿群(ご神体を祭っておく建物のこと)は、自然を崇拝して山などを御神体として祀っており、遥拝所をその麓に設置した日本の社殿建築の発展の一般的な形式のひとつ。
また、日本に現存する社殿建築の中でも作られた当時の様式をよく残しており、平安時代に建築された数少ない建造物となっている。何度もの修復、再建の中、平安時代創建当初の建造物の面影を今に伝える類まれな建造物であり、古い形態の社殿群を知る上で重要な見本ともなっている。
また、厳島神社は、神道のための施設であり、仏教とのまじわりと分離の歴史を示す重要な文化遺産として、日本の宗教を理解するための、重要な根拠となっている。
1996年に登録された。
|