パ フ ォ ス    

神 話 の 語 ら れ る ア フ ロ デ ィ テ 生 誕 の 地

キプロス島の南西部にあるパフォスは、鮮やかな地中海、そして太陽に恵まれた、自然の豊富地として有名である。

パフォスは、愛と美の女神、アフロディテのまつわる神話がいくつも残されている場所としても有名だ。
ギリシア神話のアフロディテとは、「泡から生まれた」という意味。それは、クロノスが捨てたウラノスの性器は海に捨てられ、その海から生まれた泡から生まれたという言い伝えからだとされる。泡から生まれた彼女は、西風の神ゼピュロスによって生を与えられ、パフォスの岸に流れ着いた。その海岸が、ペトラ・トゥ・ロミウ・・・アフロディテ生誕の地とされる場所である。
紀元前12世紀頃に建てられたアフロディテの神殿。それはいまやキリスト教の布教により柱や壁の断片のみとなっている。
他にもアフロディテに関する場所に、アフロディテの泉がある。ここは、テセウスがアフロディテの水浴びを見て、一目ぼれした地と伝えられる。
港近くにあるエセウスの館、エイオンの館、ディオニュソスの館。
それは紀元前3世紀頃に建てられ、どれも神話に関するモザイク画が描かれている。

他に、キリスト教に関するものも多い。
キリスト教を布教したイエスの使徒の一人とされる聖パウロが鞭打ちのために繋がれた柱、キリスト教徒の共同墓地であった聖ソロモニ教会・・・。
港から北にある王族の墓。巨大な地価墓地であり、誰の墓であったかはいまだわかっていないその場所からは壁に十字架の跡が見られた。キリスト教に深くかかわっていたと推測される。

1980年に登録された。

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