ト ロ ー ド ス 地 方 の 壁 画 教 会    

緑 豊 か な 山 麓 の 村   そ し て 新 約 聖 書 の フ レ ス コ 宗 教 画

キプロス島の西部、キプロス最高峰のオリンポス山。その山麓には、さまざまや花の咲き乱れる時の流れ方の違うような場所、トロードス地方がある。
石造りの聖堂は今も存在し、静かな風景が辺りを包む。

トロードス地方の壁画教会は、外見は石や木造で作られているが、中は宗教画で埋め尽くされている。
10世紀ごろ、十字軍の本拠地となったこの地は、さまざまな聖像破壊運動(イコノクラスム)を体験した。
しかし、山麓であったためか、あまり巨大な影響までは受けなかったため、今も尚、キリストの宗教画が残る。

さまざまな聖堂が残っているキプロスだが、ほとんどのものにキリスト教がかかわっている。
最も古いとされるパナイア・トゥ・ムトゥラには、「最後の審判」などの絵が見られる。
また、イオアニス・ランパディスティス修道院には、新約聖書のシーンが30も展開されている。
どれも、イエスのイコンがあでやかに見受けられる。

1985年に登録された。

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