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ルアン・プラバンは、ラオスで最初の統一された王国、ランサンの首都。1353年に建てられた。ランサンとは、「100万頭の象」という意味である。ルアン・プラバンの、"ルアン"は「都」、"プラバン"は「この町に祀られている仏像の名前」である。
ルアン・プラバンの町には、ワット・シェントーンや、ワット・ヴィストーンなどの寺院が80もある。
ワット・シェントーンは、ルアン・プラバンの中の現存する寺院の中では最古のものである。屋根は緩やかに湾曲しており、外壁は、金色に装飾が施されている。また、壁には、仏陀の生涯や教えの描かれた壁画やモザイク画もある。今では、ラオス仏教の中心地となっている。
また、ワット・ヴィストーンには、1513年に建てられ、それ以来、ルアン・プラバンが祀っている黄金の仏像、プラバンを安置していた。しかし、現在、プラバンは王宮博物館に収められている。
他には、1821年に建てられた、"ワット・マイ・スワンナプーン・アハーン"という、「美しい黄金の国土の新しい寺院」という意味の寺院もある。
そのほか、寺院だけでなく藁葺き屋根の家などの、伝統的な建物が多く残されている。
なぜ、こんなにもたくさんの仏教寺院があるのか。
それは、ランサンの国の人々が仏教以外にも古くから信仰を続けてていたものがあったからである。それは、ピー、守霊である。なので、そのときの王が1527年に守霊信仰を禁止、祠も壊して、仏教寺院をどんどん建てていったために、80もの寺院が建ったのだ。
1995年に登録された。
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