| ■ ■ ■ | ア ラ ビ ア ・ オ リ ッ ク ス の 保 護 区 | ■ ■ ■ |
ベ ド ウ ィ ン 族 に 重 宝 さ れ た 過 酷 な砂 漠 を 生 き る 動 物
| アラビアオリックスは、不思議な形に隈取された顔と、長さ70メートル以上もある長く力強い角を持つ。体長は約160センチ。 オリビア・オリックスは遊牧民にとって「砂漠の妖精」と呼ばれるほど重宝された。 高貴な動物とされ、ユニコーン伝説発祥はここからだとも言われる。 大きなシャベル状のヒヅメ、それは一晩で30キロも移動できる。 色はほとんどシロ一色。それは、太陽光線を反射し、仲間に自分の居場所を知らせるためだと考えられる。 大型動物の中で、アラビア・オリックスほど砂漠に適した動物はいない。 オマーン内陸部にあるジダッド・アル・ハラシース平原は、低い丘が連なる砂漠地帯。降水量はほぼ無いに等しく、この大地を潤すのはアラビア海からの風だけである。気温は夏には40度にも達し、昼夜の温度差も激しい。 そんな過酷な条件の場所を、アラビア・オリックスは生きている。 そんなアラビア・オリックスも、第2次世界大戦後、多くのハンターによって急激にその数は減少。野生の血は1972年に潰えた。 1970年に王位を継承したカブースは、アラビア・オリックスの保護区を設け、そして1982年、アメリカの「ワールド・ハード・コレクション」から譲り受けた10頭が保護区に放たれ、不眠不休に努力により、現在ではその数は300頭まで増えている。 1994年に登録された。 |