ラ ホ ー ル 城 と シ ャ リ ー マ ー ル 庭 園    

ム ガ ー ル 帝 国 の 歴 史   そ し て ペ ル シ ア 式 の 憩 い の 庭 園

パキスタンでカラチの次に大きな都市であるラホール。そこは今も中世のままの姿を残す

ムガール帝国の第三代目皇帝のアクバルは、13歳で位を継ぎ、ラホール城を建設した。
そのときそんなに大きな都市ではなかったラホールをムガール帝国の首都とし、その後様々な王によって増築が繰り返された。
しかし、18世紀になるとムガール帝国は衰退し、ペルシア軍の侵入により、ムガール帝国は終末を迎える。

3代目アクバルによって建てられたのがマスティー門である。ヒンドゥー教で多い動物の絵が描かれている。
特にゾウが多く、その時代、ゾウは戦闘でも使われた。ゾウが出入りしやすいように大き目の門なのも特徴的だ。
ラホール城は軍事目的で建てられたものだが、宮殿の役割も持っていた。そのため、小さな庭園がいくつもあり、居住用の建物も多い。家来のために王が作った建物もある。

シャリーマール庭園は、5代目の皇帝シャー・ジャハーンがつくった保養地としての庭園である。
37ヘクタールもの面積を持ち、水路や滝、緑も巧みに使われ、博物館には仏陀の像もある。
1日に2回噴水が上がるこの庭園は、今も人々の憩いの場となっている。

1981年に登録された。

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