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この教会は、16世紀、スペインの植民地となったころ、イエズス会などによってキリスト教化されたためにつくられた。
しかし、モンスーンや台風、地震のために、スペインと同じような教会では被害を受けやすい。そこで誕生したのが、その土地にあった教会、フィリピン独自の教会だった。
天井を低くし、中国のように大きなファサード(正面)などの東洋建築も取り入れた。
また、避難場所としても利用し、鐘楼は教会とは別のところに建てられ、鐘で危険を知らせていた。
世界遺産に登録された教会は、全部で4つ。
ラ・インマクラーダ・コンセプシオン・デ・サン・アグスティン聖堂は、フィリピン内で最も古い石造教会であり、1571年に建てられたものだ。完成するまでに、およそ20年使っている。第二次世界大戦の際、修道院は破壊されてしまって、今は残っていない。
サント・トマス・デ・ビリャヌエバ聖堂は、パナイ島にあり、1797年に建てられたものだ。
加工サンゴとレンガでつくられ熱帯植物が彫られている。
サン・アグスティン聖堂は、ルソン島にあり、1699年に建てられた。
入り口から祭壇までの身廊の長さがおよそ60m、幅がおよそ150mある。
ヌエストラ・セニョーラ・デ・ラ・アスンシオン聖堂は、ルソン島にあり、
1810年に建てられた。
以上の4つは、石造りのため、風化が激しく、破損が見られている。
1993年に登録された。
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