| ■ ■ ■ | ア レ ッ ポ の 旧 市 街 | ■ ■ ■ |
度 々 侵 略 を 受 け た こ の 地 は さ ま ざ ま な 勢力 の 跡 が 残 る
| アレッポは、シリアの北、首都ダマスカスから北に約300キロいったところにある。 昔から東西交易の中継地点として栄えた。場所もさながら、ユーフラテス川のめぐみと、メソポタミア文明の影響を強く受ける。 アレッポは、昔から権力者の手に度々に渡って移ってきた。 まず、エジプト時代のヒッタイト、アッシリアなどの支配に始まり、紀元前69年、ローマ帝国の領土となった。 しかしこれだけでは終わらない。その後611年、ササン朝に支配され、すぐにイスラム勢力によって奪い取られる。 1100年を超えるとアイユーブ朝によってイスラム化され、16世紀以降にはオスマン・トルコ帝国の支配下となった。 さまざまな国の支配に翻弄されながらも、耐え忍んだ国の姿があった。 そのためか、アレッポにはさまざまな建造物が残る。特に7世紀頃のイスラム遺跡は数多く、石屋根のあるスークの迷宮は、ここが交易の栄えた場所だったことをほのめかせる活気がある。 町を囲んでいるのは、ヘレニズム時代の城壁で、その長さは7キロにも続く。 アイユーブ朝によって作られたのが、アレッポ城である。アレッポ上は街の何処からでも見ることの出来る50メートルほどの小高い丘の上にある。どんな侵攻を受けても不落であったアレッポ城。そこには見事なモスクが残っている。 1986年に登録された。 |