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トゥンヤイ-ファイ・カ・ケン野生生物保護区は、本当は2つの保護区なのだが、隣同士で環境も同じだということで、ひとつとして登録されている。
また、密猟者などが後を絶たないために一般人の立ち入りを禁止し、およそ36ヶ所の森林警備隊の巡回基地とおよそ200人のレンジャーが動植物の保護にあたっている。
保護区の木は、ほとんどが、アジアの熱帯や亜熱帯の地域の森のように、落葉をする広葉樹林と竹林である。
落葉樹は、雨季に葉をつけ、乾季に葉を落とすが、乾季の際、落ち葉が地面の土から水分を逃さないようにしている。
また、この2つの保護区にはいろいろな動物が生息している。43種類の両生類、100種類の爬虫類、113種類の魚類、美しい羽のために乱獲されて数が減少している、マクジャクなど400種類もの鳥類、トラ、ヒョウ、ゾウなどの120種類の哺乳類が生息している。体長30cmにもなるムカデなどの昆虫も多く確認されている。
しかし、この中のおよそ34種類の動物は、絶滅が心配されている動物である。
1991年に登録された。
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