| ■ ■ ■ | ペ ト ラ | ■ ■ ■ |
バ ラ 色 の 都 市 と 伝 え ら れ た こ の 地 は 峡 谷 の 中 に あ っ た
| ぺトラはヨルダンの首都アンマンの南約190キロの場所にある。 標高950メートルにあり、両側の岩山が天然の要塞を作る。 峡谷の裂け目を通らなければぺトラにはいけない。裂け目を通ると、砂岩を掘って作られたカズネと言う葬祭殿が建っているのを見ることが出来る。これはナバタイ族が宝物を隠した場所だといわれる。 ぺトラはかつてナバタイ王国の首都であった。ヨルダン南部地方の遊牧民のナバタイ族は、ペトラを拠点とし、ナバタイ王国を作ったのだ。街は商人の姿で栄え、キャラバン隊が往来した。周辺では穀物、果実、野菜などを生産し、街に食糧を供給した。 106年、ローマ帝国に併合されたペトラ王朝は、終止符を打たれることとなる。ローマ人によって街は改造されていく。 ローマ配下の隊商都市としての役割は3世紀末まで続く。それ以後強大な地震に寄ってペトラは打撃を受け、今ではベドウィン族しか立ち寄らない場所となっている。 ファラオの宝物庫とも言われる葬祭殿は、高さ30メートル、2階建てであり、見事なコリント式円柱がそれを支える。岩が掘られて作られたファサードは、早朝と夕方には太陽に光によってバラ色に染まり、ペトラが「古いバラ色の都市」と呼ばれるのもここからだ。 しかし、いまだこの葬祭殿の意味やカズネの意味づけも、決定的な証拠は発見されていない。 1985年に登録された。 |