その他の光の波としての性質

 

 

 

ドップラー効果

よく、救急車が通過するときにサイレンの音が変わって聞こえることがあります。これをドップラー効果といいます。救急車が近づいてくるときはサイレンの音が高く聞こえ、離れていくときはサイレンの音が低く聞こえます。これは、波を出しているもの(救急車)と、波を観測している人(聞いている人)との距離が変わっている時に起こります。波の性質を持つ光も、ドップラー効果を起こします。
日常にはなかなか縁のないものですが、宇宙の研究の際にはこの性質が利用されています。光は宇宙を知る手段として使われています。夜の星空を見ればわかるように、宇宙の研究には光が欠かせません。実は星が発する光の色(正確にはスペクトルです。)によってその星の元素の組成、つまりその星が何でできているかわかるのです。また、可視光領域以外の電磁波の観測も行われ、例えばブラックホールなど目に見えない天体についての研究もされています。


 

     赤色偏移、青色偏移

 

偏光

偏光は光がいろいろな方向に振動する横波が重なっているということを利用した性質で、偏光板などを通過してひとつの方向にだけの波で構成された光のことをといいます。サングラスやカメラのフィルターでは、水面のちらつき(反射光)をおさえるためにこの原理が応用されています。

旋光

旋光は砂糖水などの物質によって、光の振動方向が旋回することをいいます。あまり、日常ではなじみのない性質ですね。

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