蛍光灯−ルミネッセンス luminescence

 

 

 

熱を出さない蛍光灯

蛍光灯は電気エネルギーを直接光に変換しています。このように、熱放射以外の熱の発生を伴わない発光方法をルミネッセンスといいます。これは、物質が光や熱、化学反応などの外から刺激を受けたときに、物質の原子の中にある電子がエネルギーを放出することによって起こります。

 

ルミネッセンスの原理

ルミネッセンスは、電子がもつエネルギーの変化と関係があります。
原子中では、普通は原子核と電子の電荷はつりあい、安定したエネルギー状態を維持しています。電子が外からエネルギーの刺激を受けると、電気エネルギーは高くなります。すると、電子はすぐに安定した状態に戻ろうとします。(自然界には安定した状態に戻ろうとする性質があります。)電子が安定した状態に戻るということは、電気のエネルギー状態が高いところから低いところへ下がるということです。このとき、エネルギーが余るので、電子は余分なエネルギーを光として放出します。
外部からの刺激はさまざまです。蛍光灯は電気エネルギーですが、例えば蛍などの生物は化学エネルギーを利用しています。

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