ネオンサインと炎色反応

 

太陽は、宇宙に浮く高温物体です。太陽の中心部は、熱核融合反応という反応によって1600万度(℃)ともいわれる温度になっています。表面温度でも約6000度もあります。太陽から発される光は熱放射です。ナトリウムランプと同じように、ネオンサインも電子の発する線スペクトルの光です。希ガス元素にはすべて、ネオンサインのように真空にした管に気体の希ガスを少量封入して放電すると発光する性質があります。
また、理科の授業などで出てくる炎色反応も電子の発する光です。炎色反応は花火に利用されています。
元素の種類によって発する光の波長は決まっています。

元素 元素記号 主なスペクトル線の波長(nm)
希ガス元素
ネオン Ne
ヘリウム He
アルゴン Ar
クリプトン Kr 薄紫
キセノン Xe
炎色反応を示す物質(アルカリ金属・アルカリ土類金属など)
リチウム Li 濃い赤(深赤) 670.8、610.8
ナトリウム Na 589.6、589.0
カリウム K 赤紫 766.5、766.9
ルビジウム Rb 濃い赤(深赤) 795.0、781.1
セシウム Cs 青紫 455.5、459.3
カルシウム Ca 赤みの橙(橙赤) 554.4
ストロンチウム Sr 濃い赤(深赤) 460.7
バリウム Ba 513.7、524.2
インジウム In 濃い青(深青) 410.1
チタン Ti 青緑 535.0
Cu 青緑
ホウ酸イオン 黄緑

 

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