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2*人間と言語 ■ 三 感情論 感情は、言語的認識ととても強い繋がりがあります。 例えば、『嬉しい』という感情が『嬉しい』となっているのはどうしてなのでしょう? 傍から見れば、それは行動の一部でしかありえない筈です。動物の場合の『怒る』は、その行動によって何かを示す物として使われています。 しかし、ここで言語というモノがあると。 多くの人間を見ていくと、似たような行動を起こす事があります。そして、その行動が起こった時に『嬉しそう』『怒っている』と数人が口にするだけでも、それは『嬉しそう』『怒っている』という『感情』になります。 これが、共同化=共同幻想と言われる事であります。 本当は『嬉しい』という感情、というのは無い筈なのですが、お互いそれぞれが、どんな場合・状況等などの情報を蓄えていく事によって『嬉しい』というモノが出来上がってくるのです。 (経験をまだまだ積んでいない赤ちゃんにとっては、例えば第三者から見てお母さんが自分に『怒っている』時でも、その行動から発せられる物音や声などに怯えている――そのお母さんの行動が、本能的な |