天体の基礎

天体の基礎
〜地球は、太陽の周りを一年間かけてまわっていて、そして地球は一日かけて回転している。〜
日周運動と年周運動
小学校でならったかも知れませんがここで天体の回転について話します。
皆さんご存知の通り、太陽は朝東から昇って、正午に南に昇り、夕方に西に沈みます。
それを天文では、星の日周運動と呼んでいます。
夜、外に横になって星を眺めて見てください。
すると、ゆっくりではあるけれども確実に星が動いているのが解るでしょう。
学校の教科書でも写真が載っていたように、
北の空では北極星を中心に反時計回りに星は回っていて、
東の空からは、斜めに地平線から星が上ってきて、
南の空では星が左から横に動いていき、
西の空では斜めに地平線に星が沈んでいくのがわかりますね。
一日 24時間に360°動くから
1時間に 15°動くと習いましたね。
これを日周運動と言います。
また次の日も同じ時間帯に同じ星空を見ることが出来ますね。
しかし、もう一ヶ月経つと、その星空の様子はだいぶ変わっています。
どうして変わっているかと言うと、地球はゆっくりではありますが太陽の周りを回っているからです。
一年 12ヶ月で360°動くから
1ヶ月で 30°動くと習いましたね。
これを年周運動といいます。
また一年経つと同じ星空を見ることができるでしょう。
〜星には暗いものも明るいものも、赤いものも青いものもある〜
※写真は地球儀ではありません。天体が描かれたもので、天球儀といいます。
星の明るさ(等級)
よく星の話をするときに「○等星」などといったりするのをきいた事がありますか?
あれは実は星の明るさを表す単位のことです。
流星の明るさを表すのにも使われるので、ここで勉強しましょう。
星には明るいものから暗いものまで、赤いものから青いものまであるのを知っていますね?
恒星はそれぞれ明るさがきちんと測定されていて、七夕で有名なおりひめ星(こと座のベガ)は0等級,ひこ星(わし座のアルタイル)は1等級というように,明るい星ほど値は小さくなっていきます。
またマイナスと言うのもあって、例えばあのとても明るい満月は-13等級の明るさです。
それは、ちょうど1等星の39万倍の明るさになります
この等級という単位は、1等級の星は6等級の星の,100倍の明るさを持つと定められています。