どうして光る?5
そうしてチリは地面に向かって大気圏(空気のあるところ)に凄いスピードで突っ込みます。
するとそのチリは空気中にあるゴミと触れ合います。
そこで考えてきましょう!
すごいスピードで、体育館で転んでみたり、
消しゴムでノートを強く消した後に
そのひざや消しゴムを触って見ましょう!
物と物とがこすれ合うと、熱を持ってしまうのを知っていますか?
マッチも、箱と火薬がこすれ合って熱を持ち発火します。
そもそも、ものというのは原子や分子という目には見えないごく小さな粒の集まりです。
その目には見えない粒と粒がぶつかり合うことで熱を起こします。
つまり、もともと動くのに持っていたエネルギーが、お互いにぶつかり合うことによって
熱のエネルギーに代わってしまうのです。
車のブレーキも運動エネルギーを、熱エネルギーに変えています。
エネルギーというものは、消えたり、何もないものから生まれることは有りません。
その事を科学では「エネルギー保存則」と言います。
このことが流れ星にも当てはまって、
流星物質が高速で地球の空気に触れたとき、
その運動のエネルギーが物質自身やと空気の分子に与えられ、
その一部が光のエネルギーになる(流星は光る)というわけになっています。
ちなみに、1gの流星物質が70km/sで突入するときの運動のエネルギーは、
重量1tの自動車であればなんと!時速250kmになるか、という計算になります!
なんとなくイメージ出来ましたか?これは、高校の物理という教科に関係していて少し難しいかもしれません。