流星“群”とは?
よく耳にする、○○座流星群などの“群”とは一体何なのでしょう?
流星は運が良いときに見えるものである。それは間違いではありませんが少し違っています。
実は1年中、流星を観測していると、ある特定の時期に多くの流星が出現するときがあります。
つまり、その時期に空を見上げると沢山の流星が見られるということです。
その時の流星経路を,星図に記入し,流星経路を流れた方向とは逆方向に延長していくと,不思議なことにある一点に集中します。
「つるちゃんのプラネタリウム」画像に加工
その点のことを輻射点(ふくしゃてん)と呼びます。
また、この輻射点がしし座の方にあり、しし座から出てくるように見える流星群のことをしし座流星群と呼びます。
絵は、獅子座流星群の例です。
獅子座流星群は獅子のおおがまと呼ばれる頭の部分から出てくるように見えます。
同じようにオリオン座流星群、ふたご座流星群なども考えられます。
この決まった点から放射状に出ていくように見える流星群の事を群流星といい、
○○座流星群と呼びます。
ここで注意してほしいのがその星座付近にばかり見えるという訳ではないこと
たとえば、東に獅子座があっても西に獅子群流星が見えることもあります。
このとき、流星は上から下に向かうように見えるのが想像出来るでしょうか。
流星には、このなんらかの群に属する「群流星」と
群に属さない「散在流星」があります。
またこの散在流星は一晩に約10個ほど観測できるとされています。
※一日に地球に降り注ぐ散在流星の総質量は約40〜50トンと言われています。
また散在流星は、夜明け前に多く観測されます。