言葉の始まりとなっている「碁」「将棋」!!

現在その魅力が見なおされ、子供たちの間でも急速に普及しているのが「碁(ご)」と「将棋(しょうぎ)」です。

「碁」の始まりはインドであるという説と、中国であるという説があります。日本には奈良時代に中国から伝来しました。道具等はその頃からほとんど変わりなく今まで続いています。

「碁」は「囲碁(いご)」「棋道(きどう)」とも呼ばれます。基本的なルールは、縦横19本の線がある碁盤の上に、二者が交互に黒石と白石を置いていって、最後に陣地を多くとった方が勝ちです。初めは貴族の間で遊ばれていたものでしたが、武士にもその人気は広がり、織田信長や豊臣秀吉も碁をたしなんでいたと言われています。また碁は生活に根付いていて、「先手を打つ」「一目置(いちもくお)く」などの言葉は碁から出てきました。

今では碁も国際的なゲームとなり、国際的規模の大会も多く開催されています。

「将棋」も一見道具を見ると碁と似ているようですが、まったく違ったゲームで、縦横9マスの中に駒(こま)を置いて、駒を動かして、相手の「王将(玉将)」を取った方(追い詰めた方)が勝ちです。また将棋は一駒一駒、動きかたが決まっています。

将棋はインドで始まり、奈良時代(ならじだい)から平安時代(へいあんじだい)に中国を経由して日本に伝わりました。一方、インドから西洋に伝わったものはチェスになりました。ただしチェスは一度取られてしまった駒は盤上に戻ることはありません。それと比べ将棋は一度取られた駒も盤上で使うことができます。これは亡くなった人は生まれ変わるという東洋思想(とうようしそう)と将棋が結びついたルールだと思われます。

将棋は碁と比べるとそのルールが分りやすかったので、江戸時代に庶民の間で広まりました。

碁と同じく、将棋からもいろいろな言葉が生まれました。「将棋倒し」は将棋の駒を一列に並べて倒すと勢いよく倒れることから生まれました。

碁

ヒトコトメモ&カンソウ[担当:GO]

実際の戦にも通じる作戦力や読み、勘が養えることから、有力武将たちも碁をたしなんでいたと言いますが、有力武将の人達を前に碁を打ったりした人達はとても緊張したでしょうね(笑)
GO

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