日本の「舞」の美しさ・・・☆

日本文化としてまた見なおされてきているのが「能(のう)」と「狂言(きょうげん)」です。

「能」は仮面(かめん)をつけて演じる日本独特(にほんどくとく)の歌舞劇(かぶげき)です。
元は奈良時代に中国から伝わった「散楽(さんがく)」であったと言われています。
それが平安から鎌倉時代にかけて、物まねを中心とした「猿楽(さるげき)」に発展(はってん)していきました。この「猿楽」を「能」へと発展させたのが、室町時代に活躍(かつやく)した有名な観阿弥(かんあみ)と世阿弥(ぜあみ)の親子です。
当時流行っていた「曲舞(くせまい)」の音楽的要素(おんがくてきようそ)を猿楽と合わせて、歌と舞(まい)の一緒になった仮面劇である「能」を完成(かんせい)させました。世阿弥は著書(ちょしょ)で「能とは「幽玄(ゆうげん)」であるべきだ」と言っています。能の台本(だいほん)は「謡曲(かきょく)」と呼ばれています。

能は江戸時代に徳川幕府に保護(ほご)され、武士(ぶし)の教養(きょうよう)として発展(はってん)していきました。
現在(げんざい)も「観世(かんぜ)・宝生(ほうしょう)・金春(こんぱる)・金剛(こんごう)・喜多(きた)」の五流派が、伝統を守り続けています。

「狂言」は庶民(しょみん)の暮しを題材(だいざい)として、滑稽(こっけい)に仕上げたものです。音楽よりも台詞(せりふ)が中心になって話が進んでゆきます。
最近(さいきん)では、狂言師(きょうげんし)の方もテレビやドラマ、映画に出演などをしているので、より身近に狂言という分野(ぶんや)に触れる機会も増えてきていると思います。


能の伴奏(ばんそう)をする「囃子方(はやしがた)」は下の図のように並びます。
囃子方(はやしがた)

ヒトコトメモ&カンソウ[担当:GO]

能は仮面をつけて演じますが、西洋でも仮面舞踏会(かめんぶとうかい)などで仮面を使用することがあります。人は仮面をつけて別の人格(じんかく)になりたいとか変わりたいという願望(がんぼう)があるのかもしれません。誰(だれ)かに憧(あこが)れたりしますよね〜・・・。
GO

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