「陶芸」に込められる土の暖かさ・・・♪

土や石の粉で形をとって、釉薬(うわぐすり)を上から塗り、窯で焼いたものを陶器といいます。釉薬(うわぐすり)を使った焼き物が登場したのは、7世紀後半の飛鳥時代に入ってからです。

やがて1色だった焼き物も、奈良時代には三彩(さんさい)といって褐色(かっしょく)・緑色・白色の3色を同時に使用できるようになりました。

平安時代には各地で焼き物を焼くための窯(かま)がつくられ、やきものも実用的なものから、芸術品としてまで、さまざまな用途のために作られるようになりました。その代表的な窯としては六古窯(ろっこよう)といい、瀬戸(せと)・常滑(とこなめ)・信楽(しがらき)・越前(えちぜん)・丹波(たんば)・備前(びぜん)です。

桃山時代には豊臣秀吉が、多くの朝鮮人陶芸職人を日本に連れて来たため、九州地方にも窯業(ようぎょう)が広がりました。

江戸時代には磁器製造が盛んになり、磁器が焼き物市場の主流となりました。磁器は白色でガラス質の堅い焼き物の事です。有田焼(ありたやき)などが有名です。中でも色絵磁器(いろえじき)は海外でも高い評価を得ました。

しかし明治時代に入ると廃藩置県(はいはんちけん)により、今まで窯元を支えていた藩が無くなってしまったため、窯元(かまもと)の多くは廃業に追われました。ところが、昭和30年代に、民芸ブームが興(おこ)ったため、各地で陶芸が復活してきました。

最近では今まで無かった素材が発明されてはいますが、陶芸の土の温か味(み)は今でも多くの人に愛されています。

ヒトコトメモ&カンソウ[担当:GO]

僕の親友の趣味で陶芸をやっていた時がありました。僕も小さい頃に少しだけかじったことがあります。世界でたった一つしかない自分だけの器というのもなかなかよいものではないでしょうか。土をこねて器を作るのはなかなか楽しいですよ!
GO

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