「年神様」と一緒に「正月」を迎えよう!!

1月1日、元旦(がんたん)。この日にみんな同時に新年を迎えます。1月1日を正月とするのは、全てのものが「一」から始まり、またこの世にあるもの全てが始まりであるこの日に生まれ変わると考えた日本人の信仰(しんこう)からきています。
また「正月(しょうがつ)」と呼ぶのは「正」という字が年の始めや、年が改まるという意味を持っているからです。「明けましておめでとうございます」。新年には元気よくこのようなあいさつをしますが、「おめでとう」という言葉はもともと「愛で甚し(めではなはだし)」という言葉で、正月のために生まれた言葉だと言われています。

「正月」というのは「年神(としがみ)」(「歳神」とも書く場合があります)様を迎えるための祭りでした。「年神」とは「正月」様とも呼ばれ、昔は亡くなった人の魂(たましい)が山へと行き山の神様となり、春には里におりてきて豊作をもたらす田の神様になり、秋には収穫後に山へと戻り、また山の神様になると考えられていました。その山の神様は正月に「年神」となり、子孫のもとに訪れて豊作と子孫の繁栄(はんえい)を守ってくれると信じられていました。

そのために人々は、家の中をきれいにして、餅(もち)や料理を用意し、その年神様を迎えました。大掃除やすすはらいを行うことは今でも続けられています。

年神様を迎えるにために、人々はお参りをしました。お参りによって心身ともに清め、年神様を迎えるようにしたのです。これが初詣(はつもうで)の始まりで、初詣は元旦にしていました。しかし今は松の内(1/7)までに行けばよいとされています。

また家の前に立てる「門松(かどまつ)」は、山からおりてくる年神様が道に迷わないように目印として立てるもので、注連縄(しめなわ)もこれと同じです。門松をたてる期間は一夜飾り(いちやかざり)となってしまう大晦日(おおみそか)と、「苦」に通じる、12月29日はさけて、松の内が終わる1月7日の夜にしまうとされています。

子ども達がいつも楽しみにしている「お年玉」は、年神様からの贈り物として、年上の人から年下の人へあげます。今でこそ現金ですが、昔は餅(もち)や品物でした。



「年神様」がうちに来る。
正月にいろいろするのは何で?

それはご先祖様が「年神」として、私たちが元気にやっているか見に来てくれるからその準備なの。

お節を一緒に食べたり・・・お年玉をくれるのも「年神様」よ!

年神様!お年玉くれるの?

餅だったよ〜!(泣)

ヒトコトメモ&カンソウ[担当:かな]

元旦の朝、「明けましておめでとうございます」と家族で言い終わると、すがすがしい気分になりますよね。初日の出(はつひので)を見た時には「今年は何かいい事が起きそう!」と思ってしまいます。
かな

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