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イルマはフロイトのヒステリー患者でした。
治療は一部成功し、不安はなくなりますが、さらにフロイトが治療を試みようとした時、イルマは治療法を受け入れられず拒否し、治療は途中で終わってしまった。その後友人のオットーに様子を見てきてもらうと
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「少しはよさそうでしたが完全には治ってはないようだ」 |
と言いました。
それはフロイトがオットーに非難されたように感じたそうです。その晩フロイトは仲間の中でリーダー的であったドクター・Mに見せるためにイルマの病状を書きました。そしてその夜「イルマの注射の夢」を見ます。
「イルマの注射の夢」とはだいたい次のようなものです。
大きなホールの中の大勢の客達の中にイルマがいるので、フロイトはイルマに話しかけ、手紙の返事と、「治療法」を受け入れないのを非難した。
するとイルマは顔色がよくなく、どうも内臓器関係のことを見落としていたと察する。
すぐに診断すると、口の中に斑点を見つける。ドクター・Mと友人のレオポルトも診断し、友人のオットーはイルマの側に立っている。 ドクター・Mは「伝染病だが、問題にはならない」と言う。
伝染病の原因はわかっている。
オットーがイルマが病気になってすぐぐらいに注射をし、その消毒がちゃんとなされていなかったからでしょう…
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