自我の態度

女の子は成長するにあたり、ペニスが無い事を理解します。しかし、ペニスが羨ましいという思いがまったく無くなるのではなく、 その羨望は無意識の中で抑圧され、それにより自我はさまざまな態度に出ます。

大きく分けて1のようなパターンが考えられます。

、ペニスの無い事が認められず、自分もペニスのある男のような態度に出る、というものです。
 もちろんこれは自分ではそうしている事に気付いていません。
 物事に対して積極的で、自分から進んで指導的立場につくような女性はここに入ります。
 しかし、男性になりたいと強く願い、性格の男性化が極端になると神経症へ向かう事もあります。

 

、ペニスが羨ましく思い →ペニスが無い自分に失望し、自分の価値が下がり、性に対して不快感を持ちます。
→他人が持っていて自分が持っていない事に嫉妬し、他人と比較したがる性格を持ちます。
→ペニスがない自分を生んだ母親を恨み、ひがみっぽい性格を持ちます。
ペニスがほしいという願望を持ちます。

ペニスがほしいという願望は、次第に、「父親のペニスがほしい」から「父親の子供がほしい」に変わります。
さらに「愛する男性の子供が欲しい」に変わる場合もあります。

、そしてここから、愛する男性の子供を生み育てたいという女性らしい性格に発展し、いわゆる正常な女性らしさが作られていく、というものです。

このように、女性らしさは変化をしていきます。
やはり「両性具有的性質」による性器の違いが、心理的にも影響を与えるようです。