4.神通川と富山県

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物流

<岐阜県との荷物の流れ>
神通川は、昔から通商の道として大きな役割を果たしてきた。
鎌倉時代には、細入村の片掛庵谷銀山の銀が
神通川によって運ばれていた。
江戸時代には岐阜県から炭、和紙、馬などが、
富山県からは米、塩、魚などが運ばれていた。
大沢野町笹津より岐阜県側は陸路を用いていたが、難所であるために、
川の対岸に行くために船や籠を使った様々な「渡し」が使用されていた。

<富岩運河(ふがんうんが)と中島閘門(なかじまこうもん)
陸の交通が発達する前は、川の水運によって荷物等の運搬がなされていた。
運搬をより効率よく行うため、1931年(昭和6年)工事を行い、
1940年(昭和15年)に、全長4758mの富岩運河が完成した。
この時、運河内の約2mの水位差をなくすために中島閘門が設置された。

富岩運河 中島閘門 中島閘門
     富岩運河                中島閘門 


船の高さを下げる時
  

船の高さを下げる時の図

船の高さを上げる時


船の高さを上げる時の図

   この方式で現在も稼動できるものは全国でも珍しく、
   平成10年には国の登録有形文化財に指定された。



生活

<水>
神通川流域では扇状地が発達しており、地下水が豊富に存在し、
各家庭で地下水をくみ上げる井戸を使用していたため、
上水道は発達しなかった。
昭和30年代〜40年代になると、工業用水や消雪用の水として
地下水が大量に使用されるようになり、
井戸が枯れることも多くなっていったため、上水道が発達していった。
神通川では工業用水として使用され、生活用水は井田川などの
支流部からの水を使用している。

<農業>
江戸時代より神通川流域では米作りが盛んであった。
田んぼに安定した水を供給するため多くの用水を作っていった。
代表的なものとして牛ヶ首用水や大久保用水がある。


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5.私と神通川へ