このサイト”Ethnic Music and People's Life”を読んでくださってありがとうございます。いかがだったでしょうか?さまざまな国の伝統音楽と人々の「つながり」は見つかりましたか?

 近年「リラクゼーションミュージック(癒し)」という音楽ジャンルの流行もあり、今までになく民族音楽に注目が集まっています。例えば今あなたがテレビやラジオのスイッチを入れれば、意識しなくてもたくさんの民族音楽を耳にする事が出来るでしょう。それは、素直にとても良いことだと思います。しかし、私達がこのページで訴えたかったのは「人がいて、音楽がある」ということです。民族音楽にはたくさんの種類があり、それぞれが個性的で魅力的であることはもう分かっていただけたと思います。それと同時に、世界にはたくさんの人々が生きていて、皆個性的で魅力的である・・・これを意識していただきたいのです。

 あなたが次に民族音楽を聞くとき、是非その地域の人々の文化や歴史・生活などに思いを馳せて見て下さい。きっと、新たな発見があるでしょう。その際に、このホームページが少しでもあなたの役に立ったとしたら、こんなに嬉しい事はありません。

 このサイトの締めくくりとして、日本を代表するCDショップの「タワーレコード株式会社」広報室・木田暁子さんに回答していただいたメールインタビューを読んで下さい。「民族音楽の聴き方」の大きな参考になると思いますよ。

2003年2月12日 関田智也

質問1
最近、ワールドミュージックではどのようなジャンルに人気がありますか?
もし、偏りがなければ何か目新しい動きは見受けられますか?

ブラジル、ラテン、ボサノヴァ、レゲエ、ハワイアン、キューバ音楽、、、等など
様々なジャンルをまとめて弊社ではWorldとしていますが、お店によってWorldの
ジャンルは変わってきます。
弊社では、Worldはコンスタントに売れ続け、人気を持続しており、
各ジャンルにコアなファンの方がいらっしゃいます。
また、季節によって多少、売れ筋が出てくることはあります。
やはり夏はレゲエ、ハワイアンなどが売れますし、新譜も出ますので
お店でもコーナーをつくって大きく展開します。
目新しい動きといえるかどうか分かりませんが、最近のWorldで言うと、
久々にラス・ケチャップのような世界的にヒットするものが出てきましたね。
こういうヒットものがたまに出てくれるとWorldシーンも盛り上がるので嬉しいですね。

質問2
ワールドミュージックのCDを買ってゆくお客さんの客層によって、人気のジャンルが違うということはありますか?例えば、私の周りにブルースファンの女性などはいませんが、どうでしょうか?


そうですね。ジャンルによっては男性が多かったち、女性が多かったり、
年齢層が変わってくることもあります。
また、Worldでは小野リサのように若い子から40代、50代の方まで幅広いファンの
支持を得ているアーティストもいますし、Bob Marley のように代々聴き継がれてい
くような
魅力的なアーティストもいます。
ブルースファンでも若い女性のファンは多いですよ。(笑)
もっともっと色んな音楽を皆さんに聴いてほしいと思っておりますので、
これからもタワーレコードの各店でさまざまな音楽を紹介していきたいと思います。

質問3
ワールドミュージックの楽しみ方は人それぞれだと思いますが、あなたはどのような楽しみ方をしていますか?

季節に合わせたり、自分の体調・気持ちの変動に合わせて聴いたりしています。
例えばもうすぐ夏が来るな・・・という時には一足早くハワイアンやレゲエを聴いて
みたり、
リラックスしたいな・・・という時は、ボサノヴァを聴いたりしています。

質問4
最後の質問です。最近はヒーリングミュージックなどでワールドミュージックへの関心が集まってきていると思うのですが、これからもワールドミュージックへの人気は高まってゆくと考えますか?

(弊社ではヒーリングミュージックは別に展開していますが、)
Worldはこれからも着実に支持を得ていくでしょう。
各国の音楽はそれぞれに歴史があり、とても奥深いものです。
その国々に根付いている音楽の深みやエネルギーを感じ、共感したり、
刺激を受ける人は益々多くなっていくのではないでしょうか。

(協力 タワーレコード株式会社・木田暁子さん)




戻る