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沖縄は、観光地として有名な島である。しかし、沖縄島民の習慣・沖縄独特の食生活などについては意外と知られていないのではないかと思う。このページでは、生活・習慣の面から沖縄についての理解を深めてもらいたいと思う。
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〜 沖縄の家屋の造りと台風ついて 〜
沖縄の家々を見たことがあるだろうか?実は、沖縄の家屋はたくさんの特徴的な工夫がされている。例えば、「低い漆喰の屋根・防風林・高い石の塀」が挙げられる。これらはみな暴風対策の造りで、沖縄島民にとって台風がいかに日常的なことであるかを伺う事が出来る。日本本島に台風が来るのは9月以降だが、沖縄には6月から台風がやって来るのだ。ちなみに、屋根は中心が高くなっていて、屋根に雨水がたまらないような工夫もされている。
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〜 シーサーについて 〜
沖縄の住居においてもう一つ目に付くものは「シーサー(獅子ライオン)」である。多くの沖縄にある住居の屋根に、この「シーサー」の像が飾られている。シーサーは、元々中国の風水だったものが琉球王国に伝わり、「魔よけ・福を呼ぶ縁起物」として島民に親しまれてきた。
現代では、シーサーは「家の守り神」として飾られている。シーサーが向いている方向にも意味があり、鬼門の方角となる北東や、火伏せの方角である南、または家の門や突き当たりの道に向いている。沖縄の守り神シーサーの存在は、その昔、沖縄が琉球王国だったころに中国との交易が盛んであった事を表していると言えるだろう。

シーサー
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〜 沖縄島民の食生活 〜
沖縄の人々は、世界一の長寿地域であることはご存知だろうか。沖縄の人々の長寿は、その食生活に大きく関係していると言われている。彼らは、体に良い食べ物を摂ったときに現地の言葉(沖縄語)で「ヌチグスイ ナイビタン(命の薬になりました)」というほど、食生活と体の健康を結び付けているのである。
それでは、沖縄の人々は普段なにを食べているのか紹介していきたい。まず、沖縄独自のもので本州ではあまり見ることが出来ない「ゴーヤー」「にが菜」「紫いも」などの野菜類が代表格として挙げられる。とくにゴーヤーは有名で、「ゴーヤーチャンプルー」というゴーヤーを使った料理は、みなさんも一度は耳に(口に)したことがあるのではないだろうか。野菜類のほかにも、「とん足」や「あいご」などの本州ではあまり見られない肉・魚類が沖縄のスーパーマーケットに並んでいる。
これら沖縄独自の食材からできる沖縄料理は、栄養素がバランスよく含まれていることが調査で明らかになっている。世界一の長寿も納得、といったところだ。もちろん、沖縄島民の人々が毎日それらの食材ばかり食べているのではなく、一般的な食材も交えながら毎日の食生活に彩りを加えている。しかし、沖縄島民の大きな特徴の一つとして「健康的な食生活を送っていること」を挙げられることは間違いないだろう。

沖縄の野菜
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