「しろうよ!子どもの権利展」
実行委員会メンバー
高井愛さん・兵本実穂さん


 学んだことを次に実行してみる――難しいことですが、国際問題にとっては大変重要なことです。
今回は、「しろうよ!子どもの権利展」実行委員会のリーダー高井愛さん、広報担当の兵本実穂さん(共に高校2年生)にインタビューしました。二人ともお忙しい中、神奈川から会場に足を運んでいただき、直接お話をうかがいました。

左:高井さん 右:兵本さん左:高井愛さん 右:兵本実穂さん

なぜこの展示会をやろうと思ったのですか?

 (高井さん)私はフリー・ザ・チルドレン・ジャパンのメンバーとして活動してきたのですが、知っていても行動に移せないでいて、何か行動に移してみたいという想いがあったんです。高校2年生の今、何かやってみたいと思っていました。
 事務局の方に「展示会をやってみたい」という話をしたところ、過去にこの日本橋図書館で展示会をやった先輩たちがいたというお話を聞き、やってみることにしました。

メンバーはどう集まったのですか?どう活動してきたのですか?

 (高井さん)ユニセフ子どもネットのメーリングリストに呼びかけてみたところ、主に同じ神奈川に住む子どもネット会員から一緒にやりたいという声をもらいました。それから、友達にも声をかけてみたら、協力してくれる友達もいて。
 ミーティングやメールを使ってやりとりをし、資料は各自で作ったり、集めたりしました。NGO団体を回っていってくれたメンバーもいたんです。メンバーで集まったり、コンタクトをとったりするのは本当に大変でした…。
 会場は初日前日の11月13日に6時間かけてセッティングしました。

展示会の準備で大変だった点や工夫した点は何ですか?

 一番はやはりメンバーでコンタクトをとることでした。そして資料を集める上でも、著作権に気を遣わなければならなかったり、表記の言葉にも注意しなければならなかったりして…。
 工夫したことは、展示会の流れを、「事実を知って、行動にうつす」というものにしたことです。でも、せっかく知ってもらったのに、もっと行動しやすいような展示ができなくて。行動の仕方のようなところを、展示会のサブタイトル、「〜私たちにできること〜」に沿って紹介したかったんですが、ただ資料を貼っておくだけになってしまいました。スペースの関係もあり、うまくいかなかったですね。
 それから、私たちは一つの団体というわけではないので、活動資金がありませんでした。メンバーの負担が大きくて大変でした。募金はできないので…。フリーマーケットとか、できればよかったんですけどね。

 でも、大人の力は2割くらい借りたけど、ほとんど子どもたちの力で作れてよかったな、って思います。

この展示会をやって得た(良かった)ことは何ですか?

 (高井さん)呼びかけて、意外に活動してみたいと思ってる人たちがいるのが嬉しかったです。感想ノートを設けているんですが、この展示会で影響を受けたって言う方もいて、やってよかったなって思います。また、この活動をしていく上で新しくできた友人もいて、いろいろと新しい発見ができてよかったです。
 (兵本さん)学校で声をかけてみると、やってくれる子がいてよかったですね。子どもでもやってみればできる、ってことがわかりました。知り合うことができない人とこうやって集まって、みんな興味を持って集まっている人たちだからミーティングをしていても楽しかったし、行動している人に出会えたのもよかったです。

これから、大人になったらどんなことがしたいですか?

 (高井さん)漠然と、国連かNGOに入れればいいかなって思っていたんですけど、学んでいくとそんな簡単なことじゃないんだな、ってわかって。今は…何がしたいか具体的には決まらないけれど、どういう方向を目指すにしても、世界のことに関わりたいです。勉強しなきゃ!
 (兵本さん)私は以前南アフリカに住んでいたことがあるんです。今問題になっているのがHIVのことで…将来は看護師になって、患者さんの心のケアもしていきたいな、って思っています。

「私たちにできること」を一言でお願いします

 (兵本さん)想像すること。その人たちの立場になって考えて、自分に何ができるか考える。考えることって、一番簡単で、一番難しいことです。
 (高井さん)友達に優しくすること。そして、知ることが大事。


 お二人ともありがとうございました!!同じ世代の人たちが、こうやって頑張っている姿を見て、私も頑張らなきゃ、という気持ちになりました。また、活動する上で、「偽善じゃない、私たちにも関係してるんだ」ということを訴えたいと話していたのが大変印象的でした。
 同じ世代同士、いろいろ悩みもあるし、考えていることは同じなんだな、と思うこともたくさんありました…。私たちの想いは一つ、「何かしたい」。この先一緒に何か活動していけることを楽しみにしています☆


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