参院選挙特集

 7月11日は参議院議員選挙の投票日です。WWCDでは、11日9時からウェブディベートで参院選について話したいと思っています。是非多くの方の参加をお待ちしています!
さて、そこで特別ページを設けます。国際問題との関連を中心に、各政党のマニフェストを比較してみましょう。

と、その前に・・・・・・・
<参院選の基礎知識>
 参議院とは
 …参議院は、二院制のもう一つ、衆議院の決めたことをまた考え直し、暴走させないという役割を持っています。(衆議院の方が「衆議院の優越」という権限をもっていて強力。)参議院を「再考の府」と呼ぶこともあります。
 参議院選挙
…参議院議員(任期6年)全242人中半数の121人ずつ、3年に一度選挙が行われます。
 参院選には、選挙区選挙・比例代表選挙というものがあります。簡単に言えば、自分の住んでいる選挙区の候補者から選ぶのと、全国の政党または候補者から選ぶ二通りです。
マニフェストとは
…各政党が政党をとったときに何をするかを公言しているものです。数値目標や財源、達成期限、実行の手順を明記しています。

各政党(主要5政党)のマニフェスト概要
 国際問題にも関係する3分野に関するマニフェストを比較してみましょう!
分野 自民党 民主党 公明党 共産党 社民党
外交 治安の回復、テロへの対応、安全保障
(日米同盟基軸、イラク・アフガニスタン復興支援、テロ撲滅、韓国、タイ・フィリピン・マレーシアとの経済連携協定(EPA)締結交渉、対日直接投資5年間倍増。)
明確な外交意思の実現、防衛力整備転換
(国際協調基軸、国連機能強化、「国連待機部隊」の具体的検討、自立・対等の日米関係、地位協定見直し、沖縄米軍基地の縮小(海兵隊基地の国外移転)、自由貿易協定(FTA)締結、「北東アジア・フォーラム」の構築、環境外交、人間の安全保障、PKOの参加条件見直し、国際刑事裁判所(ICC)への早期加盟、大使の民間登用。)
「人間の安全保障」という観点
(ODA予算全体の20%を「人間の安全保障」に優先的配分、軍縮推進、国際刑事裁判所(ICC)設立条約の早期批准、麻薬撲滅。)
多国籍軍参加反対、自衛隊撤退、憲法9条保守
(日米安保条約=日米軍事同盟廃棄、独立・非同盟・中立、核兵器全廃、国連憲章にもとづく平和の国際秩序、軍事費を国民生活に、侵略戦争と植民地支配への反省、民主的な国際経済秩序、対等・平等の日米経済関係。)
憲法9条に基づく日軍事の安全保障政策
(憲法の理念に沿った自立外交、平和基本法の制定、保有する自衛力は必要最小限に、人道支援・環境・教育・人権・災害など非軍事面での貢献、日米地位協定の抜本改革、基地返還アクションプログラムの策定、在日米軍基地の整理・縮小・撤去、辺野古沖への基地移設に反対、「思いやり予算」の大幅削減、非核基本法の制定、劣化ウラン兵器禁止。)
農林・環境 「食の安全」確保、農林水産業の活性化、地球環境問題への貢献 直接支払い制度・自給率上昇、新エネルギーへの転換 自給率50%、担い手育成、地球温暖化対策、ごみゼロ社会実現推進 持続可能な経済社会のための環境問題への取り組み 自然との共生、持続可能で安心の農林業再生
自衛隊多国籍軍参加 自衛隊派遣の経過と成果を書くのみ 主権委譲を踏まえて撤退すべき 国際協調と国益の観点から、人道支援、技術支援、インフラ整備等、積極的かつ重層的な対応(多国籍軍参加については触れず) 自衛隊中流を批判の上、即時撤退 自衛隊の早期撤退、多国籍軍への参加にも強く反対、イラク復興支援は国連中心の人道支援に限る


 …本当に難しいですね。実際に私はマニフェストの冊子を見たことがありますが、政党によってはとても細かく書かれていたり、雑誌的に読めるものもあります。
 こういういろいろな政党の動きの良いところが、上手く国際社会に機能していってくれることが一番なのですが、これまたそれも難しいことです。

 さて、今回の参院選について、少しはわかりましたか?何か参院選について言いたいことがある!という方は是非ウェブディベートに参加してくださいね★ 国際問題に関することを中心に話していく予定ですが、国内の問題についてもなにかあればどんどん意見を言いにきてください!

参考サイト(興味のある方は是非これらのページをいろいろ見てみることをお薦めします。)
Seiron
JANJAN
総務省