日本と中国の文化交流は、年々盛んになってきています。それは、政府間だけでなく、自治体交流・学校間交流・研究者交流・芸術家交流などにも広がり、深まりつつあります。まだまだ課題はありますが、地域や庶民単位の相互理解も進んでいます。
たとえば・・・
・ドラマや音楽など、現代の日本の大衆文化が広く受け入れられるようになりました。
・お互いの交流の場で率直に意見を交換できる雰囲気ができてきました。
・民間非営利団体の交流も増えてきています。
…民間非営利団体(NPO)とは、Non Profit Organizationsの略で公共の利益のために奉仕することを目的とした民間の団体のことです。

<文化交流プロジェクト>
●北京日本学研究センター

「国際交流基金」と「中国教育部」が共同で運営している日本の研究者や日本語教師の養成所で、1985年以来約250名の研究者と約300名の日本語教師を教育しています。

●中国障害者芸術団の日本公演

世界14カ国で公演を行ってきた中国障害者芸術団は、2000年7月に日本の各地で舞や民族楽器の演奏などを行いました。この日本公演では日本のNPOの協力や国際協力基金の資金協力も行われ、海部俊樹元総理夫妻なども出席し、のびのびとした演技が観客に感動を残しました。
今回芸術団を率いて日本を訪れた、故・ケ(トウ)小平氏の長男で、自らも肢体障害者であるケ(トウ)樸(ボク)方中国障害者連合会主席は、7月13日、国会議員などを対象とした公演の中で、「今回の障害者芸術団の訪日は中日両国の友好と交流に新しい一ページを飾るであろう」と語りました。

●日中文化友好年


1999年は、日中文化交流協定20周年と、中国建国50周年を記念して「日中文化友好年」と定められ、さまざまな交流活動が行われました。その中で、中国の団体を日本に多く招き、日本側としても中国で、日本建築の写真展、生け花のデモンストレーションや講習会、1990年代の代表的な日本映画の上映、沖縄民謡や舞踊の公演などをすることで、中国との文化交流をしました。