中国の民族は、全人口の92%が漢族となっています。漢族とは、紀元前3000前頃黄河地域に農耕文化を広め、四大文明のひ一つである黄河文明のにない手となった民族です。
その他には、モンゴル族やチベット族など、55の民族が生活しています。

【中国の主な民族】
*CHINA*
中国の政治体制は、大きく五つに分けること
日中友好議員連盟訪中団と会見する胡錦涛主席(写真右)
ができます。
まず、立法機関として、「全国人民代表大会(全人代)」があります。この機関は、日本の「国会」に相当する、国家で最高の権力を持っています。そこをとりまとめ、中国を代表する国家元首となるのが「中華人民共和国主席(国家主席)です。任期は5年で、現在は胡錦濤(Hu Jintao)氏がそれにあたっています。
他に、行政機関として日本の「内閣」にあたる「国務院」や、司法機関として日本の「最高裁判所」にあたる「最高人民法院」があり、さらには検察機関として犯罪や法律違反の調査や捜査をし証拠を挙げる「最高人民検察院」や軍事機関として「中央軍事委員会」も含まれています。

全国人民代表大会は
この人民大会堂で行われます。
*CHINA*
中国の文化は、数千年の歴史を通して練り上げられた中華思想を軸に、多種多様な国内の民族、また遠くインドなどの文化も取り入れながら発展してきました。そして、紀元前の時代(春秋戦国時代)から孔子などの思想家たちが活躍し、これがもととなって儒教などに発展し、東アジア全体に大きな影響を及ぼしました。

また、中国の第二次世界大戦後の現代文化は、時代の激動をくぐり抜けながら発展してきました。中国は日本のように戦後比較的安定してきた国と違い、戦後も文化大革命、天安門事件、香港返還など、政治の節目ごとに政治の方針が変わりました。それによって、文化にかかわる人々の行動・表現が政府に厳しく制限されていた時期もあり、それらが中国の現代文化を特徴づけることになりました。

[中国の演劇や映画]
「京劇」は、北京の人々に親しみの深い代表的な戯曲で、日本でもその公演を見ることができます。この他に、各地方独特の雰囲気を持った戯曲、四川省の川劇、江蘇・浙江省一帯の昆劇・越劇などは、世界でも有名です。けれども、中華人民共和国の成立や文化大革命を通してかなりの伝統演劇がなくなってしまい、現在残っているものも勢いがなくなりつつあるというのは、残念なことです。(→中国地域図へ)
「雑技」は日本でも有名ですが、中国式のサーカスです。全身を使った見事な曲芸には本当に感動します。
中国の映画や監督は、数々の国際映画祭でも受賞しているなど高い評価を得ています。新しいところでは、第75回アカデミー賞で外国語映画賞にノミネート、第53回ベルリン国際映画祭では特別賞を受賞した「HERO-英雄-」が有名です。また、2004年には外国の映画、50本の輸入許可が下りていますが、厳しい検閲があったりもするし、海賊版の氾濫など、問題も抱えています。
[中国の現代音楽]
文化大革命(1966-1976)の後、中国では主に叙情的な(感情を述べ、表す)歌が流行し、テレサ・テンなどの台湾、香港の歌も流行しました。1990年代に入ると、歌詞がより口語的になり、中国でもアイドル歌手が増えてきました。また、香港や台湾のアイドルがTVドラマやコマーシャルにも多く登場しています。また、最近では洋楽も聞かれるようになり、マライア・キャリーやマドンナなどが人気となっています。
[広がる日本のドラマ]
日本で放送されていたドラマ、「東京ラブストーリー」が1995年に上海で大ヒットしてから、日本の等身大なトレンディー・ドラマが中国都市部の若者の間で人気を集めるようになりました。通称、「日劇」とも呼ばれ、上海のテレビ局では反町隆史の「GTO」や木村拓哉の「ビューティフル・ライフ」(中国語版だと「美麗人生」)など四年間で40作品あまりの日劇を放送したそうです。最近では、韓国や台湾のドラマも放映されています。
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中国の宗教については、国家の政策上宗教活動が制限されていて、イスラム教徒が1%、その他に少数の仏教徒(チベット仏教を含む)やキリスト教徒が暮らしています。
けれども、もともと仏教や儒教、道教などは馴染みの深いものだったといわれています。
*CHINA*
「'シ離'江」(広西チワン族自治区)
中国の国土は、山地が33%、高原が26%、盆地が19%、平原が12%、丘陵が10%となっています。中国には美しい山が多く、山の多い国というイメージがついているかもしれませんが、このように見てみると、国土の61%が山地の日本と比べて中国には山が少ないといえるのです。