*家庭
古くから社会主義の中国では労働は国民の義務であるという意識が強く、また社会の男女平等も日本より進んでいる感じがするそうです。なので中国では専業主婦にならず、結婚前と同じ職場に勤める女性も多く見られます。つまり共働きの家庭が多いのです。そして、家庭内でも忙しい女性に代わって男性が料理を作ることも多く、お客さんを招いたときなどは亭主が自らキッチンと部屋を行き来して料理を用意することもよくあるようです。
また、中国で人口の増加を防ぐために施行された「一人っ子政策」によって二人目以降子どもが生まれてしまうと高い税金などが課されてしまうので、北京、上海などの大都市の一般家庭では子どもが一人ということが多くなっています。その一人きりの子どもを両親が非常に大事に育てるため、その過保護ぶりが影響して子どもの肥満やわがまま化などの問題に発展したりする場合もあるというのが現状となっています。ちなみに、一人っ子には「小皇帝(シャオホワンティ)」や「小公女(シャオコンニュイ)」という異名がつけられています。

*恋愛
最近の中国では経済の開放が進んできたこともあり、男女間のことについての考えかたも欧米、日本的なものになってきている傾向があります。それに伴って離婚や不倫も増えつつあるのが現状です。ちなみに中国では不倫のことを婚外恋(フンワイリエン)、不倫の相手のことは最近の言葉で第三者(ディーサンジョウ)といいます。また、同じ言語を話すという事もあって経済・民間などの面で交流のある台湾に出張した中国人がそこで不倫をするということもよくあるそうで、台湾の男性が中国大陸につくったガールフレンドのことは「大陸妹」(ダールーメイ)といいます。

*結婚
中国政府は晩婚政策をしているそうなのですが、最近、都市部では結婚年齢は徐々に若くなっていく傾向があります。また、結婚式も年々派手になっていて、10万元(月収の約100ヶ月分:日本の感覚からいうと約1000万円)もの費用をかけて行うこともあります。
中国では海外旅行で行ける国が限られてしまうため、新婚旅行は上海、北京などに行くのが人気となっています。そして中国では、中国の夫婦(片方が外国人の場合も)は結婚証明書がなければホテルで同じ部屋に泊まることができません。なので中国人にとって常に携帯する義務のある身分証明書と結婚証明書は必需品であるといえます。
また中国では、最近の女性は、都市戸籍を取ると就職、税金面で有利になるため、都市の男性と結婚をしたがる傾向があります。そして上海などの大都市の女性は外国人の男性との結婚を望む人が増えてきているそうです。それには、経済的に安定した生活を送りたいという理由が影響しているという事もあるそうです。