●水力発電は、水が高いところから低いところへ流れ落ちるときのエネルギーにより発電機を回転させ、発電するものである。
●発電方式には、ダムを利用する方式以外にもさまざまな方式があるが、ダムを利用する方法が最も一般的である。



図1 水力発電のしくみ(ダム式)
提供:資源エネルギー庁



図2 水力発電のしくみ(水の利用面からみた方式)
提供:資源エネルギー庁

 水力発電は、河川の流れの落差を活かして、水が高いところから低いところへ流れ落ちるときのエネルギーにより発電機を回転させ、発電するものである。
 発電方式には下記の方法がある。

(1)構造面からみた方式
1)水路式:川の上流から水を取り入れ(取入口)、長い水路で下流まで水を導き、水が下流に落ちる力で発電する方法。

2)ダム式:ダムで水をせき止めて人造湖を造り、水の落差を利用して発電する方式。

3)ダム水路式:ダムでためた水を下流に導き、落差をさらに大きくして発電する方式。

(2)水の利用面からみた方式
1)流れ込み式:川の水をそのまま利用する方法で、自流式ともいいます。水をためることができないので、水量変化により発電量が変動する。

2)調整池式:取水ダムや調整池により水量を調節して発電する方式で、ある程度発電をコントロールすることができる。

3)貯水池式:調整池より大きな貯水池を利用する方式。

4)揚水式:電気の需要の少ない夜間に下部調整池から上部調整池に水をくみ上げ、昼間の電力需要のピーク時にくみ上げた水を発電に使う方式。