出典:「新古今集」より
憂しと見し世ぞ 今は恋しき |
■口語訳 もし生きながらえたならば、辛いことの多い今のことが、懐かしく思い出されるだろうか。かつては辛いと思った昔が、今では懐かしく思われるのだから。 |
■作られたワケ 清輔の友達が、今年も昇進できず落ち込んでいました。清輔はそんな友達を 慰めるため、この歌を詠みました。 |
■作者のプロフィール 藤原清輔朝臣 (1104〜1177) 藤原清輔朝臣は、左京大夫顕輔の子で、俊成・定家という歌人の家と対立関係にあった家に生まれました。 知識が深く、著書も多くありました。 |