登録された世界遺産の中で保存という面において危機的な状況にさらされている遺産のことを言う。武力紛争、自然災害、大規模工事、都市・観光開発、商業的密猟などが原因とされている。このような遺産は「危機にさらされている世界遺産リスト」に登録される。また、危機的状況から回復したものはこのリストから取り除かれる。

現在、この危機遺産は増加傾向にある。

世界遺産用語集

危機遺産

正式名称は「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」(Convention Concerning the Protection of the World Cultural and Natural Heritage)これは各国が自国の世界遺産と登録するため、また世界遺産保存に協力するために締結する条約である。

顕著な普遍的価値を有する文化遺産及び自然遺産を、人類全体の宝物として損傷、破壊などの脅威から保護し、各地域において関係機関が協力して調査・保全することの大切さをうたっている条約

また必要に応じて国際的な協力のもと、それらの物件を保護し、次世代に伝えていくことを定めている。1972年にユネスコ総会で採択された。

TheWorldHeritageより抜粋)

世界遺産条約

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