6世紀末ごろのアラビア半島周辺の様子
豚吉 「ねえ博士、イスラム教はどうやってはじまったの?」
博士 「うむ、それではみんなで見ていこうか」
タマ子 「イスラム教ってあんまり聞いたことないし…想像できないわ」
博士 「イスラム教のおこりは、キリスト教や仏教とは少し違うんじゃ」
豚吉 「それってどういうこと?」
博士 「まあまあそう急ぐでないぞ。まずはこれを見なさい」
チャーチル アラビア半島がありますね」
博士 「よく知っているな。時代は6世紀の終わり頃になる」
タマ子 「6世紀っていうと…日本は飛鳥時代ね」
豚吉 「この横にのびているのは何?」
博士 「これは、オアシスの道(絹の道)というんじゃ。海を通っているのは海の道というんじゃ」
三人 「「「オアシス…?」」」
博士 「この道のおかげで、西から東へ、東から西へ、物が運ばれ、人が通り、遠い国同士でも交流ができたのだよ」
タマ子 「大切な道なのね」
チャーチル 「オアシスの道はシルク=ロードともよばれるんだって聞いたよ」
博士 「さよう、しかしこの道が使えなくなってしまったのじゃ」
豚吉 「どうして?」
博士 ササン朝ペルシアが、領土をうばうためにビザンツ帝国と戦争をはじめたんだ。そうすると…地図をよく見てごらん」
タマ子 「アラビア半島のすぐ上に隣りあわせなのね」
豚吉 「オアシスの道が通ってるよ!」
博士 「そう、豚吉くん、よく気がついたね」
チャーチル 「あ、そうか。戦争中は危なくて道が使えませんね」
博士 「アラビア半島の西にある細長い海を紅海というのだが、ビザンツ帝国が弱まってくると…」
豚吉 「海の道もだめになっちゃう!」
博士 「豚吉くん、今日は調子がいいみたいだね。その通り。この道を使って運ばれていた物は仕方なく、アラビア半島の西側を通るようになった
タマ子 砂漠の中を通るのは大変そうね…」
チャーチル 「砂漠での移動は、ラクダにのるんだよ。ラクダは水をあんまり飲まなくても生きていられるし、こぶに栄養をたくわえてるんだって!」
豚・タマ 「「へえ…」」
博士 「ほっほ。その、通り道の上に、メッカメディナという都市があって、商業都市としてとてももうかったのだよ」
豚吉 「ねえ博士、今までの話とイスラム教とどういう関係があるのさー」
タマ子 オアシスの道と海の道が使えなくなって、アラビア半島に新しいルートができて、メッカとメディナがさかえたのはわかったけど…」
博士 「時代背景はしっかりつかめたようだね。ここからが話の本題に入るよ」

▲ 一番上のメニュからムハンマドをえらぼう ▲