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薬品名 |
無水硫酸ナトリウム(Na2SO4) |
| 硫酸曹達 (別名) |
| 無水芒硝 (俗称) |
| 分子量 |
142.0 |
| 融点 |
884℃ |
| 溶解度 |
19.4g/100g (20℃)
48.8g/100g (40℃) |
| 入手法 |
 聞いてみて、なければ注文。 |
| 値段 |
500gで350円 (小西利七商店の場合) |
ほぼ中性の白い粉状の薬品です。
薬品名に「無水」とありますが、単に硫酸ナトリウムの無水物、つまり水分が含まれていない種類を指しています。硫酸ナトリウムとは少し性質が違うのですが事典等では同じ区分に扱われるようです。
温泉を出た後もポカポカあったかいのは、硫酸ナトリウムが皮膚表面のタンパク質と結合し、薄い膜を作るから。 このため入浴剤の主成分として使われています。
その他には、合成洗剤の洗浄力を向上させる工程剤(成分表には硫酸塩とだけ書かれてあることが多いみたい)、半透明の乳白ガラスの乳白剤、肉類の漂白剤、乾燥剤、染料、製紙など幅広く使われています。
ちなみになめると渋苦いかったり、石けんの味がしたりするそうです。
漢方では下剤に使われていたり、実際に食品添加物としてハムとかにも添加されているので少量なら食べても大丈夫なはず。機会があればどうぞ(笑)
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余談。
相関関係がよく分からないので保留ですが、硫酸ナトリウムの仲間にチオ硫酸ナトリウムというものがあります。
チオ硫酸ナトリウムは、ハイポという名前で金魚用のカルキ抜きとして売っているほか、写真の現像の時にも使われている身近な薬品です。
管理人は小学校の時、中和実験の感想に「金魚のカルキ抜きも、中和だと思います」と自信満々に書いた覚えがありますが、これは酸化還元反応によるもの。
チオ硫酸ナトリウムは強力な還元剤なので、水道水中の塩素を還元したわけです。 詳しくは高校で嫌と言うほど習うので、まだの方は楽しみにしておいてくださいw
ちなみにヨウ素や青酸カリを同じく還元する作用があるため、推理小説で「チオ硫酸ナトリウムを使って解毒・・」みたいに使われることがあるようです(笑)
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