ヒートアイランド現象とは、等温線を描くと、都市部を中心に島のように見えるので、ヒートアイランド現象と名づけられました。そもそも、ヒートアイランド現象とは、都市部を中心に大量のエネルギーが消費されるのですが、都市の地面の大部分がコンクリートや、アスファルトに覆われているので、水分の蒸発による気温の低下が妨げられて、周辺部より気温が高くなってしまう現象のことをいいます。
この現象は100年以上も前から報告されていて、世界中の多くの都市でも確かめられています。
特に、夏では、家の中でクーラーを使う家庭がたくさん出てきます。クーラーは熱を外に排出されるので、外の気温が上昇し、それによって更に冷房のためのエネルギー消費を増大させるという悪循環を生み出してしまっています。時には、その温度差が5度以上になることもあります。この問題についての検討が必要です。
その主な原因は、上にも書いたようにアスファルトが原因です。昼間の太陽の熱で地面の地価が高温となり、夜になると、蓄積された熱が放出されます。また都市は樹木が少ないので、樹木が吐き出す水蒸気の量が少ないのです。すると、地表から蒸発する素性気の量も少なくなって、熱が逃げないのです。
また、都市の人口集中も燃料が消費される量が多いので、ヒートアイランド現象の原因のひとつです。
図(上) ヒートアイランド現象の気温増加の図
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